1月はまず、先の工程において更生管を固定していた支保の撤去を行いました。
次いで発注者である新潟市に確認して頂く前に、再度管渠内の洗浄を行いました。
今回の工事で行われたSPR工法は、施工対象の下水道管渠を供用しつつ施工出来ることが利点の一つでありますが、
反面施工中も汚れが堆積するため、この工程が必要となります。
洗浄が終わりますと、管渠内作業としては最後となる発注者立会の元での確認が行われます。
ここでは、作成した更生管径が設計の管径から逸脱していないかや既設管と更生管との間隙に注入したモルタルが確実に充填されているか等確認して頂きました。
発注者の監督員より確認をしていただき無事終了致しました。
これをもって西下第9号坂井輪排水区坂井輪幹線55管更生工事の現場作業は終了となります。
ここまで事故もなく円滑に作業が進められましたことは施工業者さんは元より
交通規制や施工にて生じる音等でご迷惑をお掛けしておりました地域住民の皆様のご理解ご協力の賜物であります。
この場を借りて御礼申し上げます。
12月は裏込注入工という作業を行っていました。
この作業では、先の工程で作成し、支保によって固定された更生管と既設の下水管の間隙に専用のモルタルを流し込みます。
このモルタルが固まることで更生管と既設管が一体化し、1本の下水道管として機能します。
今後は更生管を固定していた支保を撤去し、管渠内を再び洗浄し発注者である新潟市に確認していただき、この現場は終了となります。
残す工程もあとわずかですが、引き続きご理解ご協力の程宜しくお願い申し上げます。
11月の後半は浮上防止工兼支保工という作業を行っておりました。
この作業では、先の工程で作成した更生管が動かないように、
また設計の管径(3400mm×3400mm)を確保できるように更生管の内部に支保(写真参考)を組みます。
この工程は12月初頭までの予定であり、これが終わると次は既設管と更生管の間にモルタルを流し込み、硬化させて一体化させる裏込注入工です。
いよいよ工事も半分以上が終わり、工事の完成も見えてきたところですのでより一層安全第一を心掛け無事故での竣工を目指し日々の作業に取り組んでいく所存ですので、
近隣住民の皆様には片側交互通行規制等ご迷惑をお掛けしますがこれまでに引き続き管更生工事へのご理解ご協力頂けると幸甚に存じます。
先週14日に先月27日より作成していた更生管が施工終点に到達しました。
これにて、製管工は終了となります。
先月から続いた止水工も10月3日に終了し、隣接工区との調整や施工業者さんとの日程調整により、10月26日から製管工が始まりました。
この工程では既存の下水管の中に専用の機械を用いて一回り小さな更生管を作成します。
10月末時点では施工延長全体(66.42m)の内、およそ1/3にあたる約22.3m分製管しました。
なお天候等により左右されますが、この工程は11月半ば頃までを予定しています。
7月1日から8月31日までの工事一時中止期間を終え、現場事務所を設置し9月23日より管内作業を再開しました。
当現場を含むこの坂井輪排水区坂井輪幹線における管更生工事では、老朽化した既設の下水管の中に一回り小さい更生管を作り、
既設管と更生管の間にモルタルを流し込みそれらを一体化させ"複合管"として下水管を甦らせる『SPR工法』が採用されていますが、
既設管の劣化により生じた亀裂(クラック)から地下水などが出水していると、先に述べたモルタルが硬化するのを阻害し、
複合管として十分な強度が得られなくなってしまいます。
そこで、23日からの作業では
@長年の汚れが付着した既設管内を高圧の水で洗浄し
A亀裂を少し広げ、その上でモルタルでシールしつつ出水箇所にパイプを装着して水を抜き
B粒子が細かい特殊なモルタルをパイプから充填して水と置き換えつつ間隙を充填し
Cパイプを撤去し仕上げる
ということをしていました。
この現場では、後の施工に支障をきたす程度のクラックが4本、31.39mあり、この止水工の施工は10月に入ってからも続きます。
これが終わるといよいよ下準備は終わり、本格的に管更生の工程に入ります。
6月3日に工事の施工に先立ち既設の下水道管の調査を行いました。
これは、施工する延長や幅・高さはもちろん、施工に支障をきたすものの有無も調査します。
今回は調査により施工に支障をきたす程度の浸入水(下水道管に入ったヒビから地下水等がしみ出してくること)があることが分かりました。